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スロウリ

映画『ハッピーアワー』について

tsubametobu.hatenablog.com

 

"田中さんが仰っていた通り、拓也って全然悪いことをしている自覚がない。なぜなら彼にとって、こずえとの関わりは普通に自分の仕事をしているだけだから。そして、こずえのイベントを開くにあたって、妻である芙美に「仕事の中でできる範囲の協力をして欲しい」って頼んでいるだけで、芙美が嫌な思いをするとは全然思いもしない。多分、芙美から「協力できない」って言われたら、拓也は「いいよ、わかった」って言うんですよね。"

 

 

"男性は、取り決めの中で「ここまでやってるからいいでしょ」っていうスタンスをとりがちなんですよね。拓也もそうで、「ここまでは俺の役割だからやるよ。役割は果たしてるからいいでしょ」って全然悪気なく思っている。だからそれで女性に怒られる意味がわからない。意地悪でもなんでもなくて、純粋に「やることやっているのに、何で?」と。それ以上、求めてくれるなって線引きをしているんですね。拓也はまだ若くて、90年代に育ったくらいの年齢設定ですが、その世代の男性はさっき『POPEYE』の話でもあったみたいに「女性をケアしないとね」って知識として学んでいるんだけど、「この程度のケアで、これでいいでしょ?」って具合だったりする。これをやられてしまうと、結局のところ、状況として何も言えなくなる、女性は。"